3-B15 入力途中の文字列をリアルタイム共有する同期的なグループチャットシステム
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3-B15 入力途中の文字列をリアルタイム共有する同期的なグループチャットシステム
半田 篤史(筑波大学),伊勢 侑将(筑波大学),川口 一画(筑波大学)
現在,個人間およびグループ内の会話においてテキストチャットが広く使われている.テキストチャットは同期的なコミュニケーションツールとして使用される場面が存在し,同期的な会話にて頻繁に話者交代が行われる.しかし,テキストチャットを用いた同期的な会話は,対面会話より高い割合にて会話内容が重複するという課題がある.課題解決のための手法として我々はタイピングインジケータを用いた.先行研究を参考に,他のユーザの入力途中の文字列をリアルタイムに共有する機能を含む同期的なグループチャットシステムを実装する.実装にあたって,複数ユーザが同時に入力している場合において各ユーザごとのリアルタイム共有欄を表示するために,表示する順番を考慮する必要がある.適切な順番を考えるために異なる3種類のシステムを実装した.今後は,3種類のうちWISSにて得られた意見を基に決定したシステムと現在普及している一般的なグループチャットを比較して,会話におけるユーザ体験の違いや会話の進め方,特に話の重複に対する影響を,定性および定量の両面からの評価を通して調査する.